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2024/11/25

健康リーダー導入で変わる職場健康づくり! 6つのポイントとホワイト500の事例

現代の企業において健康経営は、単なる福利厚生の充実を超え、企業価値を高める戦略的な取り組みとして注目されています。しかし、健康経営推進部門や事業所の推進担当者がどれほど健康経営の意義を伝え、従業員の興味関心を引くような工夫をして旗振りしても、職場各々の事情や管理職の意識の違いによって、健康経営が職場全体に浸透しないケースが少なくありません。

その課題を克服する手段として注目されているのが「健康リーダー」または「ウェルネスリーダー」の配置です。

本稿では、健康リーダーの重要性や、導入事例、導入のポイントについて解説します。

1.健康リーダーとは?

健康リーダーとは、職場における従業員の健康づくりを推進し、職場全体を心身ともに健康な環境に導く役割を担う人材です。

健康リーダーを導入している会社ごとに求める役割は若干異なりますが、一般的な役割として、以下が挙げられます。

  • 全社・事業所の健康施策を職場内で展開し、従業員の参加を促す
  • 従業員の健康意識を高める啓発活動を行う
  • 職場の健康課題や従業員の声を収集する
  • 職場における健康施策を企画し、推進する

当然、健康リーダー自らが率先して健康づくりに取り組んだり、健康施策に参加することが周囲を巻き込むうえで重要な要素となります。

2.健康リーダー導入の効果

健康リーダーの導入は、以下の効果をもたらします。

健康経営戦略の着実な遂行

健康リーダーは、健康経営の戦略に基づく各施策にどうしたら従業員が参加できるかを考え、職場内で推進する役割を担います。健康経営推進部署に実態や要望を伝えていくこともあります。その結果、健康施策への従業員の参加率が向上し、健康経営のアウトカム指標の改善に近づきます。

従業員の健康意識向上

健康リーダーが、職場内で健康施策の目的や内容を周知、施策参加に当たっての手続きをサポート、健康づくりに関する日々の啓発活動を行う等によって、従業員の健康意識向上が図られます。その結果、健康診断や二次健診の受診率や通院の継続、運動習慣やバランスの良い食事の実践などが促進されます。

職場の活性化

健康リーダーが職場内で健康づくりに関する話題を提供したり、職場の特性や従業員の声を踏まえて健康イベントを企画・推進することで、職場一体となった取組みやコミュニケーションが増えてきます。その結果、チームビルディングと健康づくりが両立し、楽しく健康づくりに取り組む風土が醸成されます。

3.健康リーダーの導入事例

ここからは、実際に健康リーダーを配置しているホワイト500各社の事例をご紹介します。
より多くの導入事例を知りたい方向けのCASEBOOKもございますので、ご参考にされてください。

日本国土開発株式会社(建設業)

社員の心身の健康と会社の成長・発展を両立させるために共に取り組む「健康経営フロントランナー」を設け、社員自らが名乗りを上げ登録。定期的なミーティングを通じて意見交換を行い、メンバー提案の企画を実現。社員が主役となる健康づくり活動を促進しています。

日本国土開発株式会社ホームページ

江崎グリコ株式会社(食料品)

各職場に「健康推進リーダー」を配置。職場内に健康施策を周知、また従業員に健康づくりの知識やノウハウを伝え、指導を行っています。健康推進リーダー自身のヘルスリテラシー向上のため、日本健康マスター検定の受検費用を補助しています。

江崎グリコ株式会社ホームページ

豊田合成株式会社(輸送用機器)

職場単位の健康づくり活動を推進する「健康UPレンジャー」を配置。健康UPレンジャーには定期的に健康情報を提供し、活動を支援しています。職場単位の健康づくり活動では、年々参加者が増加しており、2023年度は従業員の94.4%が活動に参加しています。

豊田合成株式会社ホームページ

日本航空株式会社(空運業)

全国のグループ会社・部門に「ウェルネスリーダー」を配置。健康に対する一人ひとりの意識改革と行動変容を目的とした取り組みを進めています。地域ごとに企画を立案・推進しつつ、リーダー間の連携を通じて取り組み事例を共有しながらレベルアップを図っています。

日本航空株式会社ホームページ

4.健康リーダー導入のポイント

健康リーダーを配置し、健康経営を推進していくにあたって、外してはならないポイントをご紹介します。

①適切な人材の選出
健康経営の取り組みに賛同し、周囲と積極的に対話できる人材を選ぶor集める

②役割の明確化
健康リーダーの責任と役割を具体的に設定し、活動の方向性を共有する

③従業員の理解促進
健康リーダーの重要性を全社で共有し、活動のしやすさを上げる

④教育・研修
活動に必要な知識やノウハウを習得する機会を提供し、活動の質を上げる

⑤PDCA推進の支援
活動を支援するデータや事例、ツールなどを提供し、活動を円滑にする

⑥評価と改善
活動成果を定期的に評価し、成功事例を共有しながら継続的な改善を図る

5.WILLEEの支援

健康リーダーの導入や活動を成功させるには、専門的なサポートとリソースが不可欠です。WILLEEは、企業が健康経営を推進し、職場の健康リーダーを最大限に活用できるよう、コンサルティング・マーケティング・クリエイティブの力を融合させた伴走型の支援を提供しています。

健康リーダーの選定・育成支援

会社・事業所の特性を理解し、それに即した最適な健康リーダー体制の検討や選定プロセスの検討をサポートします。また、健康リーダー向け研修の企画・設計、動画・資料作成等も行い、会社の進める健康経営の全体像、健康リーダーの責任と役割、そして職場の健康づくり推進上のポイントについて理解を促進します。

データ活用を通じたPDCA推進支援

各種データの集計・分析を通じて、職場ごとの健康状態・施策参加状況をレポート化し、健康リーダーの活動レベルが向上するようサポートします。施策実施効果も検証し、職場における健康リーダー活動の効果を見える化、小さな成功体験を積み上げることで活動の士気を高めます。

情報連携の仕組み・仕掛け構築支援

健康経営推進部門と健康リーダーとの間における情報連携の仕組み(会議体およびそれ以外の日常的なコミュニケーション含む)の構築をサポートするとともに、共有または収集すべき情報や討議すべき論点が何かについても適宜助言しています。また、コミュニケーションやナレッジシェアを活性化させる仕掛けづくりも行います。

健康経営の推進体制強化を図りたい、もしくは強化を図る必要があると感じられている企業様は、ぜひWILLEEにご相談ください。皆様の健康経営の成功をサポートいたします。

参考記事:熱量の高い健康経営推進体制を構築するための15の方策